T-13Z.鉄瓶 宝尽くし 金銀象嵌入
人は皆幸せであって欲しいという願いを,古来から文様にしてにあしらい,身の周りの小物に託してきました。 古来からつたわるそんな文様のひとつに「宝尽くし」があります。 この鉄瓶は,そんな縁起が良いとされる宝物をバランス良く散らし,それぞれの特徴を鋳出し,且つ金銀で象嵌を施し,芸術性を高めました。
宝尽くし文様について 「如意宝珠」願いが叶う宝の珠。 「打出の小槌」願いを叶え,敵を討つ。 「宝袋」財宝を入れる巾着袋。 「巻物」知恵,知識の象徴。 「軍配」勝負運。 「分銅」金の重さを量るのに使用した富の象徴。 「隠れ笠・隠れ蓑」危険な物事から隠し,守ってくれる。「丁子」夫婦円満,健康,長寿の象徴。 「七宝」この世の7つの宝,具体的には金,銀,瑠璃,玻璃,シャコ,真珠,珊瑚などをいう。
たっぷりとした容量のある鉄瓶は大勢で茶を頂くのに適しています。 家栄える願いを込めてお使いいただければ幸いです。
本体: 鉄 象嵌部:本金,本銀 蓋: 銅 (赤地) 弦: 鉄(鍛造)